日本製中古鉄道に再び暗雲 輸入不許可 金融開発監督庁
首都圏専用電車(KRL、コミューター)を運営するクレタ・コミューター・インドネシア(KCI)が政府に求めていた日本製中古鉄道の車両輸入について、海事・投資調整省は6日、その可否を諮問した金融開発監督庁(BPKP)から先月29日、輸入を不許可とする監査報告を受けたと発表した。地元メディアが報じた。
同省投資調整局のセプティアン副局長はBPKPからの監査結果について、①ラッシュ時の車両不足はあるが今年通年の稼働率(予想値)は62・75%。来年で79%、再来年でも83%で現存車両でも十分。②輸入よりも既存車両の補修を行うべき。③中古車両の輸入は貿易省も国内産業振興のため認めておらず、認めるのは国内未生産の製品に限定される——とした。
海事・投資調整省は先月3日、日本製中古車両の追加導入を求めるKCIに対し、「国内の車両メーカーへの必要な納期に生産が間に合わない場合に限る」との条件付きで輸入を認める可能性を示し、BPKPに監査を求めていた。