どんな時も自分を信じ笑顔で BJS 1人だけの卒業式
バンドン日本人学校(BJS、西ジャワ州バンドン市)で10日、小学部6年の髙須美波さん(12)の卒業式が行われた。小・中学部の在校生やその保護者たちに見送られた。また、修了式や離任する教員ら4人の離任式も同時実施され、同校を去ることが悲しいと感極まる教員の姿もあった。
昨年6月に日本から同校へ編入した髙須さんは学校生活1番の思い出に「在校生や先生と昼休みに遊んだこと」と振り返った。中学で頑張りたいことには英語の勉強を挙げ、「英語が苦手だけどちょっとずつ解けるようになってきたから」と語った。また、BJSは少人数であることから日本の学校と異なり、「相談したいことがあれば先生とゆっくり話ができる」とBJSの魅力を述べた。
BJSの山田啓史校長は式辞で、「住み慣れた日本や友だちとの別れから、転校当時は不安いっぱいの表情だった美波さん。しかし、日々の授業の中で見せた頑張りや学校行事を経験して、笑顔や自信が溢れていった」と語り、「どんな時も自分を信じ、笑顔で中学校生活を送って欲しい」とエールを送った。
母親の髙須フィスカさんは娘の成長に「ただただ嬉しい。幸せだ。けれど大きくなって巣立ってしまう寂しさもある」と笑った。
一方、髙須さんの担任の岡本智史さん(36)は「下の学年の面倒をよく見るなど面倒見の良い優しい児童」と語った。
髙須さんは今後、BJS中学部へ進学する。(青山桃花、写真も)