「なくてはならない銀行に」 りそなプルダニア銀行 設立65周年を記念
りそなプルダニア銀行は設立65周年とジャカルタ本社の移転を記念し、中央ジャカルタのホテルで24日、取引先との交流会を開催した。約350人を集めた交流会には、りそなプルダニア銀行の平松一郎取締役社長ほか、同行の株主となるりそな銀行(本社・大阪市)の岩永省一社長、横浜銀行(本社・横浜市)の片岡達也頭取が参加した。同行は旧本社があった地に完成した「モリ・タワー」で新たなスタートを切った。
交流会でじゃかるた新聞のインタビューに応じた平松氏は、「昨年6月に3兆ルピアの増資で資本金5兆ルピアとなった。日イ間における企業のビジネスマッチングなど通して今まで以上に顧客サポートに注力したい」と述べた。新型コロナ禍の影響と今後については「貸出残高が伸び悩んだが、昨年から伸びた。今年は昨年比で12%増を目標としている」という。
一方、来イしたりそな銀行の岩永氏は「インドネシアは2050年にはGDPも日本を抜くと言われている国。邦銀では最初に銀行業務を開始した銀行として、なくてはならない銀行となるよう日系企業、また日系企業と取引をしたいインドネシアの企業を一層サポートしていきたい」と抱負を語った。
横浜銀行の片岡氏は「(同行の)取引先は製造業が多く約280社がインドネシアに進出している。19年にりそなプルダニア銀行に出資したことで、取引先からも現地で金融サービスを受けられると喜ばれている」と述べた。
平松氏は今後の事業展開について「当地の人たちにも覚えてもらえる銀行になるよう知名度を上げて、インドネシア経済に貢献していきたい」と語った。 (坂田恵愛、写真も)