消費意欲に大きな期待 JNTO トラベルフェア再開
訪日旅行の情報提供などを行うジャパン・トラベル・フェア(JTF、主催:日本政府観光局=JNTO)が3~5日の3日間、南ジャカルタのショッピングモール、コタ・カサブランカで開催された。約3年半ぶりの対面開催となり、会場には日本行きに関心を持つ多くのインドネシア人が訪れた。
日本からは神戸市、愛知県、長野県、岐阜県とJR西日本、自治体国際化協会(CLAIR)が参加。サイクリストの聖地で瀬戸内海をまたぐ、しまなみ海道の情報を発信する「しまなみジャパン」も加わった。また、インドネシアで事業展開する航空5社、旅行16社、クレジットカード1社、銀行1行も出展した。
JNTOジャカルタ事務所の中島茜上席次長によると、日本政府が水際対策を緩和させたことを受け、「外国人観光客が増え始めた。そこで日本国内の自治体にも声がけを始め、ようやく今回の開催にこぎ着けた」という。過去は16~18の自治体・企業が参加する年もあった。
今後の開催については、「来年のレバラン休暇に備えて早ければ今年の夏前には実施したい」という。
一方、長野県庁からCLAIRに出向している大澤知澄さんは「長野新幹線が停車しない地域のことを聞かれるなど、出展側の知識が問われる質問が多い」と話し、インドネシア人来場客が日本に示す関心の高さに驚きを隠さなかった。
神戸観光局の山崎敬永さんは「旅館の宿泊料が1泊2万~3万円でも驚かない。神戸旅行では神戸牛目当ての方々がほぼ9割を占める」とインドネシア人観光客の消費意欲に大きな期待を寄せた。
JR西日本誘客促進部の三ツ木啓人さんは、関西国際空港への直行便再開に強い期待感を示した。
一般来場者からは、「(新型コロナの影響で)待ちに待った初日本がようやく実現する」「4年ぶりの日本では『フジロックフェスティバル』に行く」など訪日旅行に期待を膨らませる声が聞かれた。(坂田恵愛、写真も)