空港管理2社を統合 第1・2アンカサ・プラ 外資の空港運営に道
航空・観光分野の国営持ち株会社アフィアシ・パリウィサタ・インドネシアのドニー・オスカリア社長は12日、国営空港管理会社の第1アンカサ・プラと第2アンカサ・プラの経営を統合する計画を明らかにした。空港の運営強化をするのが目的。地元メディアが報じた。
ドニー氏は記者団の取材に対し、今後は2社の経営方針や標準業務手順書(SOP)などを統一した上で、「合弁会社の設立も選択肢の1つとして検討している」と指摘したが、統合時期などについては言及を避けた。
第1アンカサ・プラはングラライ国際空港(バリ州)など15空港を、第2アンカサ・プラはスカルノハッタ国際空港(バンテン州)など20空港を管轄している。
ポストコロナ時代を見据え、国内各地で大規模な空港施設の拡張プロジェクトが進む中、アンカサ・プラ両社の資金不足が深刻化している。
消息筋によると、空港の民営化を目指す政府は今後、合弁会社などの設立で外資導入に向けた受け皿を構築。早ければ来年にも空港運営に外資が資本参入する可能性が出てくるという。