市場進出に手応え 日本企業 「需要ある」
3年ぶりの対面開催を実現したマニュファクチャリング・インドネシアでは、海外での販路拡大を狙う日本企業が多く出展した。開幕初日の11月30日、会場で各社の様子を取材すると「需要はある」と話すなど各社ともインドネシア市場に手応えを感じているようだ。
初出展となったガス混合器などを扱うエフコン(高知県南国市)は3年前、東京でインドネシア企業との取り引きが始まろうとしていたがコロナ禍で頓挫。今回の出展をきっかけに同企業とのやりとりを再開したという。
同社の山中邦昭代表取締役は「我々のような製品を作る企業は世界的にも少ない。半導体製造でもガスや溶接でも活用できる」と自信を見せる。
韓国企業との連携に突破口を開いた企業もある。
出展は4回目となるアクアシステム(同県高知市)は、会場内の韓国ブースに出展していた韓国企業とパートナー関係を構築。同社の排水処理設備を韓国で売り出す可能性をつかんだ。 同社の小野川清幸代表取締役は「(韓国企業から受けた営業攻勢に)こんなことは初めて」と驚きを隠せなかったが、インドネシアで手にした韓国進出の好機を喜んでいた。
初出展の元田技研は主力製品で重量物を軽々と持ち上げるアシスト装置「バランサー」を展示。インドネシア企業から「今日、購入したい」との要望まで飛び出した。同社の吉川毅取締役は「他にも引き合いがあり、需要はあるとわかった」と話し、インドネシア需要を今後のビジネス展開につなげるという。(坂田恵愛)