包括的航空協定を締結 ブディ運輸相 ASEANとEU
ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は17日、バリ州ヌサドゥアで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の運輸相会合で、ASEANと欧州連合(EU)が包括的航空協定に署名したと発表した。地域間の包括的航空協定の合意は、世界でも初めてのケースとなる。ブディ氏によると、協議は9〜10年前から行われていたという。運輸省が発表した。
同航空協定を通じ、ASEANとEUのすべての航空会社は今後、旅客・貨物便において直行便の運航が認められる。地元メディアによると、ASEANとEUの加盟国の運航可能な旅客便は週に最大14便まで。貨物便については便数や運航ルートに制限は設けられない。
ASEANには10カ国、EUには27カ国が加盟している。ブディ氏は今回の包括的航空協定を通じ、ASEANとEUとの間で戦略的パートナーシップがさらに強化され、「コロナ禍で打撃を受けた航空業界の持続的な成長につながる」と期待を表明した。
軍事クーデターに伴う人権侵害に対して米国やEUなどが制裁を科すミャンマーの扱いについては言及を避けた。