病床ひっ迫を改善 プレハブICU引き渡し JICA
国際協力機構(JICA)は18日、教育・文化・研究・技術省と南スラウェシ州マカッサル市のハサヌディン大学病院に対し、プレハブ集中治療室(ICU)の引き渡し式典を行った。
JICAの技術協力プロジェクト「新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト」の一環で、同大学病院のひっ迫するICU病床の状況を改善するため、プレハブICUを建設した。施設内には5つの病床を備え、患者の状況が遠隔で監視できるようになっている。遠隔治療に必要な医療機器やIT機器も供与した。
JICAインドネシア事務所の岡村健司次長は式典で、「これまでJICAが技術協力を行って得られた遠隔医療や集中治療の経験・知識を使って、地域の医療サービスや医療教育を量・質ともに向上させてほしい」と述べた。
JICAは今後、国内の地方や離島における医療格差を是正するため、遠隔医療の利活用や更なる技術協力を進めていく予定。