清成が2レース優勝 イ参戦の佐藤、健闘5位 二輪アジア選手権
アジア最大の二輪レース「アジアロードレース選手権2012」のインドネシア戦が16、17の両日、西ジャワ州ボゴールのスントゥール・サーキットで行われ、注目度が高い600ccクラスの第1、2レースで、日本最大のロードレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」を2連覇中の清成龍一(ホンダ)がマレーシアやインドネシア勢を抑え、優勝。昨年のアジア選手権覇者の藤原克昭(カワサキ)は第1レースで3位、第2レースで2位入賞をそれぞれ果たした。(岡坂泰寛、写真も)
今シーズンを通じて国内レースに参戦し、今大会にスポット参戦した佐藤周(JBR―M・トリックスター・レーシング)は、第1レースで予選の9位から大きく順位を上げて5位に入る健闘。第2レースは9位だった。稲垣誠(アケノ・スピード・レーシング)はそれぞれ18位、12位だった。
清成は「路面が特殊なサーキットだが、想定通りの走りができた。次戦に向けて調子を維持していきたい」、藤原は「長丁場のシーズン。勝てなくても好成績を残せて良かった」と感想を語った。
調子を上げている佐藤は、各国の強豪を相手に好成績を残した。レースを終え、「次につながる車体のセッティングがとれた」と感想を語った。
アジアロードレース選手権は1998年に始まったFIM(国際モーターサイクリズム連盟)承認の二輪レース。1シーズンにアジア各国で6戦(1戦2レース)開催され、年間の総合獲得ポイントで総合優勝者が決まる。
第1戦はマレーシアで先月開催され、今後は8月から11月にかけ、中国、日本、台湾、カタールの各国を転戦する。マレーシア戦では、藤原が2レースとも優勝し、清成が2レースで2位だった。
同選手権では、アジアドリームカップ(250ccクラス)と115ccクラスも開催。250ccクラスでは、第1レースでは尾野弘樹が、第2レースでは大久保光がそれぞれ優勝した。