【GIIAS広告特集】電動化に向けた準備に本腰 GIIAS開催 出展ブランド増加

 東南アジア最大級の自動車展示会「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)」が11日からバンテン州南タンゲラン市で始まった。韓国・中国勢が電気自動車(EV)市場で先行する中、日系自動車メーカーも電動車による攻勢に本腰を入れた。今年のGIIASには25ブランドが出展している。21日まで。                           

 11日のオープニングセレモニーでGIIAS開幕を宣言したアイルランガ・ハルタルト経済調整相は「今年はEVが多く出展されており、嬉しく思う」と話した。EVの充電スタンドについてもアイルランガ氏は「国営電力PLNと協力し整備していく」と述べ、EVの市場導入に向け周辺環境の整備を進めていくと宣言した。
 政府は2060年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、EVの普及に注力している。今年のGIIASでは屋外だけでなく、屋内にもEV試乗エリアを設置。国民に対するEVの周知活動にも力を入れているようだ。
 展示ブースでは、政府が20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でオフィシャルカーに採用した韓国のヒュンダイのほか、中国のウーリンやトヨタの高級ブランド、レクサスがEVを展示。他の一部日系メーカーも電動化に向け準備を進めていることを明らかにした。
 また、昨年11月に開催したGIIASの出展ブランドは21だったが、今年は日本のスバルや中国の奇瑞汽車(チェリー)など4ブランドが再参入し、今年は25ブランドとなった。
 今年のテーマは「未来は明るい」。インドネシア自動車工業会(ガイキンド)のヨハネス・ナンゴイ会長は「22年1~7月の間に前年同期比45・8%増の24万2201台の自動車を輸出した。自動車の輸出台数は年々増加しており、自動車産業の将来は明るい」と強調した。 (長田陸)

◇ GIIAS 会場は国際展示場「インドネシア・コンベンション・エキシビジョン(ICE)」(バンテン州南タンゲラン市)。昨年は新型コロナの影響で2年ぶりの開催。今年も昨年に引き続き開催が実現した。入場料は平日が5万、週末が10万、独立記念日にあたる17日が7万7千ルピア。チケットはアプリ「GIIAS Auto360」またはウェブサイト(www.auto360.id)で購入できる。

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