トヨタ、EV143台提供 G20サミット オフィシャルカーに採用
アイルランガ・ハルタルト経済調整相は10日、11月にバリ島で開催が予定されている20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、トヨタ自動車の電気自動車(EV)「レクサスUX300e」をオフィシャルカーとして採用すると発表した。
トヨタの現地販売会社トヨタ・アストラ・モーター(TAM)は今後、日本から黒色のレクサスUX300eを143台導入する。VIP専用車として利用するという。G20サミットのオフィシャルカーに採用されたEVは、韓国、中国が先行しており、日本車が認められたのは今回が初めてとなる。
TAMのヘンリー副社長は「トヨタは顧客の要望に合わせて様々なタイプの電動車を準備する。選択肢が増えることで、客が希望する車を購入できるようになり、脱炭素化に貢献できるようになる」と話した。
レクサスUX300eは満充電の状態で367㌔走行できる。充電時間は急速充電なら約80分で完了する。日本での販売価格は580万円から。
アイルランガ氏は今回のトヨタとの協力などを通じ、脱炭素化などの「エネルギー転換を進める」とした。同氏はレクサスUX300e試乗後、「快適だった」と感想を述べた。(長田陸、写真も)