他学年と深まるつながり 校庭で3年ぶりの運動会 ジャカルタ日本人学校
ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン)で23日、校庭で行う3年ぶりの運動会が開かれた。小学部384人、中学部105人の児童生徒が運動会に参加。小学生と中学生が一緒になって走る合同リレーが行われるなど、子どもたちは学年を超え絆を深めた。
JJSでは新型コロナウイルスの影響で2019年以降、保護者や来賓を招いた校庭での運動会の開催は見送ってきた。この日は天候にも恵まれ、在校生と保護者、来賓を合わせ計約1500人が集まった。今年の運動会スローガンは「飛龍奮迅 ~私たちはあきらめない~」とした。
今年がJJSにおける最後の運動会となった中学部3年の上村美月さんは「小学部1年と6年の子たちと一緒に行う合同リレーでは、小学部の子たちをしっかりリードしてあげられるか不安だった。だけど、周りの生徒と協力しながら何とかやり遂げた」と振り返った。
一方、同じ中学部3年で運動会実行委員の宮本芽泉さんは「3年前、JJSの運動会で見た当時中学3年の先輩たちのかっこいい姿を今でも覚えている。そんな先輩たちのように立派な運動会を行えるよう意識した」と話した。
運動会は午前7時45分から始まって同11時前には終了した。開会時間を約3時間に制限した理由について、JJSの緒方克行校長は「約1500人が同時に昼食をとると新型コロナ感染拡大の恐れがある。また、5月下旬に体育の授業を再開したばかりで子どもたちの体力がまだ完全に戻っていない」と説明した。ただ、来年度は新型コロナの感染状況を見ながら午後まで行うことを目標にするという。
緒方校長は「対面で保護者らを招き運動会を実施したのが何よりの成果だ。子どもたちには学年を超えた太く濃いつながりを忘れないで欲しい」と述べた。(長田陸、写真も)