青空の下、元気いっぱい 保護者招き3年ぶりの運動会 チカラン日本人学校
チカラン日本人学校(CJS、西ジャワ州ブカシ県)で2日、3年ぶりに保護者を招き、校庭を使っての運動会が開催された。今年4月に在校児童生徒数が初の100人を超えた同校の子どもたちは、「全力前進」をスローガンにこれまでの練習成果を精一杯発揮した。表現種目では、北海道の「ソーラン節」などを披露し会場を盛り上げた。
午前7時半ごろに始まった運動会では、天候にも恵まれ、150人以上の保護者が来校。CJSの児童生徒は赤組と白組に分かれ綱引きやリレーなど11種目を競った。168対146で赤組が優勝、白組が準優勝に輝いた。
開会式では自チームへのエールに続き、相手チームにもエールを送るエール交換を行った。優勝した赤組代表で中学部2年の石黒和樹さんは「大きな声でエールを送り、全体で一体感を感じれたのが気持ちよかった」と振り返る。
一方、日本国内の運動会より、インドネシアで行う運動会の方が楽しいと即答した白組代表で中学部2年の市川瑛士さんは「CJSでは小学部低学年の子たちと関わりながら運動会ができる。さまざまな学年の人と運動会ができるのは楽しい」と笑顔を見せる。
CJSの茂泉和浩校長は「スローガンの『全力前進』の通り、子どもたちの一生懸命さを感じることができた。来年、再来年はよりパワーアップした運動会を実施したい」と意気込んだ。
校庭のトラックは耕運機などを使ってつくった。チカランの土は粘土質で雨が降ると乾きにくいなどの特性があったが、砂場の砂を混ぜて問題を解決。半年前からトラックをつくるなどCJS教職員らの影の努力もあった。(長田陸、写真も)