学生11人に奨学金授与 丸紅インドネシア 年間1600万ルピアを支援
丸紅(本社・東京都千代田区)の現地法人丸紅インドネシアは29日、インドネシア大学(UI、西ジャワ州デポック市)で同校の学生11人に完全給付型の奨学金を授与した。奨学金の給付額は1人あたり年間1600万ルピア。家庭の事情などで経済的に苦しむ学生に給付された。
同社によるUIへの奨学金給付は2011年に始まり、「丸紅奨学基金」を通じて行われる。毎年約10人の学生が給付対象となる。
奨学金受給者に選ばれたUI経済学部3年のアズミさん(23)は「父が病気で収入が少なく、家庭の経済状況が厳しい。丸紅インドネシアの奨学金受給は初めてで、しっかりとこれを活用し、これからも学業に専念したい」と語った。アズミさんの将来の夢は米国で大学院に進み、経営経済学を学ぶことだという。
丸紅インドネシアの笠井信司社長は、じゃかるた新聞の取材に「教育はとても大切な分野の1つ。国内産業も重要だが、学生にはグローバルな人材に育ってほしい。丸紅の奨学金が少しでも役に立つと嬉しい」と語った。
同社はスリウィジャヤ大学(南スマトラ州パレンバン市)の学生に対しても毎年奨学金を給付している。担当者によると、今回の奨学金給付プログラム以外にも、1980年代から総勢1200人以上の国内の学生に対し奨学金を給付しているという。(長田陸)