日イ対抗戦の実現を 新規部員獲得に注力 JJCリトルリーグ部
政府による新型コロナウイルスの規制緩和措置で渡航制限がほぼ撤廃され、多くの邦人がインドネシアに戻り、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)のクラブ活動も盛り上がり始めた。西ジャワ州ボゴール県のJJCスントゥールグラウンドで21日、4歳から中学生の子どもたちで構成する野球チーム、JJCリトルリーグ部を取材。近況を聞いた。
コロナ禍前の2019年、JJCリトルリーグ部の部員数は総勢約100人。しかし、国内で新型コロナが初確認された20年3月を境に部員数が徐々に減少。一時は2人にまで減った。
部長の松井武夫さんは「今年の年明けから部員数が増え始め、現在は15人となった。ようやく野球っぽくなってきた」と感慨深げだ。
部員15人のうち半数は野球未経験者で女子も参加している。松井さんは「人数が少なく硬式球の練習も行っていない。ハードルは高いが9月に現地チームとの試合実現を目標にしている」と意気込んだ。松井さんは今、新規部員獲得に向けてパンフレットを作成するなど、部員集めに注力している。
監督の一人、栗原彰宏さんは「チームワークを学びながら楽しく野球をして欲しい。個人のスキルアップも狙う」という。
今年入部したばかりのジャカルタ日本人学校(JJS)小学部2年、石川瑛麻さんは野球未経験者。21日の練習ではヒット数が少なく悔しい思いをした。入部の動機について「運動するのが好き。自宅ではバトミントンの羽を使ってバッティング練習をしている」とインドネシアで野球の楽しみを味わっているようだ。
JJCスントゥールグラウンドは首都ジャカルタ中心部から自動車で約1時間、イオンモール・スントゥール店前に位置している。JJCリトルリーグ部は現在部員を募集しており、練習は午前8時から始まる。8歳以下のチーム(U—8)は午前9時から。(長田陸)