プーチン大統領も招待 G20サミットに ジョコウィ大統領
20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の議長を務めるジョコ・ウィドド大統領は4月29日、西ジャワ州ボゴールのイスタナ(大統領宮殿)で、11月にバリ島で開催するサミットにロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領を招待したと発表した。ロイター通信などが伝えた。
岸田文雄首相は同日、同イスタナで行ったジョコウィ大統領との首脳会談で、ロシアのウクライナ侵攻で結束を図るよう促したが、ジョコウィ大統領は戦略的な非同盟・中立の維持を掲げるインドネシアの外交路線を貫く形となった。
ジョコウィ大統領は27日にゼレンスキー大統領と電話会談。この中でインドネシアとしてウクライナへの人道支援を実施する用意があることを伝えるとともに、11月のサミットに招待した。
またプーチン大統領とは28日に行った電話会談でサミット招待を伝え、プーチン大統領はジョコウィ大統領の議長としての采配に謝意を示し、参加する考えを明らかにしたという。
一方、サキ米大統領報道官は29日の会見で、プーチン大統領のサミット招待に反発。インドネシアはウクライナ侵攻前の今年2月、招待状をロシアに送っているが、現在は状況が一変したと強調して、米政府としていかなる形式でもプーチン大統領のサミット参加を反対し、会議から排除する方針に変わりないことを確認した。