中堅住宅事業者に出資  収益拡大に向け 西鉄

 西日本鉄道(本社・福岡市)はこのほど、中堅住宅デベロッパー、プレミア・クオリタス・インドネシア社(本社・南ジャカルタ)への間接出資を実施したと発表した。地場企業への経営参画を通して、インドネシアで不動産事業を本格化させる。
 西鉄は今年1月5日付で、プレミア社の株式49%を保有する投資持株会社の株式を全株取得した。取得額は公表していない。同社は、ジャカルタ特別州周辺で戸建住宅を年間100~200戸程度開発している。累積開発実績は、約4千戸(2021年末時点)。
 西鉄は15年から海外での住宅事業に取り組み収益を拡大。ベトナム、インドネシア、タイで分譲住宅の開発を、米国では収益不動産開発をそれぞれ展開。これまで計18案件の開発に参画してきた。
 インドネシア市場を長期的な経済成長と住宅需要が見込める有望なマーケット、重要拠点の一つと位置付けている。出資により、西鉄からプレミア社への役員派遣や技術支援を進め、同社が手掛ける住宅開発の質の向上を図る。
 西鉄がこれまで手がけてきた案件はいずれもプロジェクト単位で出資を行うものだったが、今回の出資は株式の長期保有を前提とし、企業の経営に深く関与する。
 同社は海外住宅開発における日系企業間の競争激化といった近年の事業環境を踏まえ、「プレミア社をプラットフォームとして住宅開発を推進していく」としている。インドネシアで蓄積したノウハウを活かし、他国での事業を進め、収益基盤の拡大を図る。

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