ワヤンの世界、本格紹介 文化に興味持つきっかけに JJS
文化的遺産の保護・紹介を目的に活動するボランティア団体「インドネシアン・ヘリテイジ・ソサエティ」は16日、ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン市)の中学部1~2年の生徒に対し、オンラインで影絵芝居のワヤンを紹介。生徒は2003年に無形文化遺産に登録されたワヤンについて学習した。
レクチャーではワヤンの歴史、劇を行う舞台や人形の特徴、ワヤンを操るダラン(人形師)について説明が行われた。クイズを交えながら講演は進み、生徒はワヤン人形の性別や性格の見分けかたなどについて自身の考えを述べた。
ワヤンを一通り学んだ生徒は、インド発祥の叙事詩「ラーマーヤナ」を題材としたワヤンをダイジェスト版で鑑賞。学習したことの理解度を深めた。
生徒からは、レクチャーの最後に「難しいことが分かりやすく説明されていた」、「ワヤンに興味を持つきっかけになった」、「ワヤン博物館に行ってみたくなった」といった感想が聞かれた。
JJSの芳賀美里教諭は「生徒たちがインドネシアの伝統文化に触れ、興味を持つ機会を設けることができて良かった」と話した。(長田陸)