花王が市場参入 乳幼児紙おむつ  快適さ重視の「メリーズ」発売

 花王インドネシア社はこのほど、拡大しつつあるインドネシアの乳幼児向け紙おむつ市場への参入を決め、同社の「メリーズ」ブランドの販売を開始した。テープタイプ(新生児、S、M、L)パンツタイプ(M、L、XL)の2種類。
 日本で販売されている商品と同じもので、包装材だけインドネシア向けに変えた。パンツタイプには後前を表示する「まえ」と平仮名で書かれている。
 いずれも、湿気がこもらないよう通気性にこだわった設計。腰や股の部分がずれないようやわらかいギャザーを入れるなど、心地よさを最重要視した高品質の商品だ。価格も、テープタイプ(新生児向け)で24枚入り5万8千ルピアと最も安いものでも、1枚あたりの価格が2400ルピア以上となり、現在販売されている他社製品に比べ高価。現在は、カルフール、ジャイアント、ハイパーマートなど上位中間層以上が買い物に訪れる大型スーパーでのみの販売となる。
 花王インドネシア社は商品紹介のため、定期的に社員が自ら店頭に立ち買い物客に商品を紹介している。1日、西ジャカルタのセントラルパーク地下1階のカルフールで商品を宣伝をしていた小泉篤社長によると、ターゲットとなる若い夫婦などには、収入が上がるにつれ第2子には第1子よりもよいものを使いたがる傾向があるという。「まずは品質の良いブランドということを知ってもらうことを目指す。これまでに何度か店頭に立ったが、メード・イン・ジャパンに興味を持つ方も多く、手応えを感じている」と語り、今後も店頭での宣伝活動を続ける方針を示した。

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