2年ぶりに餅つき会実現 JJS幼稚部 来年はミュージカルを
ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン)の幼稚部で7日、2年ぶりとなる餅つき会が実施された。2020年度は新型コロナウイルスの影響で餅つき会は中止。今年は園児たちが餅つきや鏡餅作りに精を出し、日本の伝統文化を体験した。
この日の餅つき会は、JJS幼稚部の在校園児44人のうち42人が参加した。コロナ禍前はPTAや保護者も参加していたが、感染対策を考慮し、園児と職員だけで餅つき会を実施した。
餅つき会の鏡餅作りで園児たちは「暖かくてぷにぷにしてる」、「スーパーボールみたい」、「おにぎりを握ってるみたい」などと感想をもらしていた。園児たちが作った鏡餅は約1週間、教室に飾られる。
餅の材料となる餅米はインドネシア産で、計4キロ消費した。また、これまでの餅つき会では、園児たちが自分たちでついた餅を食していたが、今年は新型コロナ感染対策で見送った。
JJS幼稚部の鈴木和彦園長は、「保護者から春夏秋冬を感じさせるイベントを実施することについて、歓迎の声が上がっている。日本人としてのアイデンティティーを育むことができる」と述べた。
同園では今後、新型コロナの感染状況をみながら22日にクリスマス会を実施。来年度には園児たちが主役となるミュージカルを実現させる計画という。
鈴木園長は「JJS幼稚部の園長として着任する前はオランダの日本人学校で25年間、音楽教師を務めながら、作曲活動をしていた。培ってきた技術を活かして楽曲は自ら作曲、園児たちが主役となるミュージカルを実施する。JJS幼稚部にしかないものを作りたい」と話している。(長田陸、写真も)