ステッカーで社会貢献 約5万枚無償提供 サトー・ラベル・ソリューションズ
自動認識技術のサトー・ラベル・ソリューションズ(SLS)が国内で9月末から、新型コロナウイルスの感染防止を呼びかけるステッカーを無償で提供している。じゃかるた新聞の取材に森田昌一社長は11月29日、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)や西ジャワ州ブカシ県内にある学校のほか、保健省などに計5万枚のステッカーを提供したと明らかにした。
感染防止を喚起するステッカーを作成した経緯について森田社長は、「自分たちの得意分野で、ウィズコロナの時代に何かできないかと考えた時にステッカー作りが思い浮かんだ」と語った。
インドネシアでは7月15日、1日当たりの新型コロナ感染者数が過去最高の5万6757人を記録した。森田社長はこの爆発的な感染拡大を受け、本社(東京都港区)の協力を得ながら約1カ月という短時間でステッカーを完成させたという。「ステッカーはどの会社や施設にも貼ることできる。幅広く社会貢献が可能であると考えた」(森田社長)。
森田社長はこのほど、ブカシ県の地方評議会にもステッカーを無償提供した。「費用はかかるが、たくさんの人から感謝の言葉をもらった。この活動をして良かったと思っている」。
ステッカーには、「マスクを着用しよう」、「最低1・5メートルの距離を保とう」、「20秒間、水とせっけんで手を洗おう」など保健プロトコル順守について書かれている。また、ステッカーは目につきやすいデザインを採用したほか、雨風にも耐え、破れにくい加工を施しているという。
森田社長は、「年内は必要に応じてステッカーを作り続ける。これからもインドネシアの地域社会に貢献していきたい」と意気込む。(長田陸、写真も)