若者に照準のカード発行 ダナモン銀・グラブ
商業銀行大手のダナモン銀と配車大手グラブはこのほど、ダナモン・グラブクレジットカードを発行すると発表した。配車サービスや飲食店での電子決済などでキャッシュレスを好むミレニアル世代やZ世代をターゲットにしている。
グラブによると、同社のアプリ利用者は大半が25~34歳の若年層で、有職者や既婚者が多い。このため節約に努めて配車料金や飲食費を軽減する割引券を使う傾向が強く、今回のクレジットカード発行でダナモン銀のポイントをグラブ利用の割引券に交換するなど、サービス拡大を実現する。
また、ダナモン・グラブクレジットカードはVISAと契約することでクレジット機能を付帯した。
ビザ・ワールドワイド・インドネシアのリコ・アブドゥラフマン社長は、旅行先として人気のシンガポール、オーストラリア、台湾、ニュージーランドなどで、「渡航者の75~90%の人がキャッシュレスで買い物をする」と見ている。同クレジットカードが浸透すれば、若者世代の利用拡大が見込め、期待は膨らむ。(長田陸)