ワクチンの追加供与を表明 日本外務省
日本の茂木敏充外相は15日の記者会見で、新型コロナウイルスへの対策で、各国からの追加支援要請を踏まえ、インドネシアやフィリピンに各200万回分、タイへ40万回分、ベトナムへ50万回分、追加のワクチン供与をそれぞれ行うと明らかにした。
ワクチンは準備が整い次第、順次輸送する予定という。また、台湾についても追加供与を行う方向で調整を進めている。
これら直接供与による支援に加え、茂木外相は国際的なワクチン調達の枠組み「COVAX(コバックス)」を通じたワクチンの供与についても、関係機関と調整が整えば東南アジア、南西アジア、中南米、中東・北アフリカ、太平洋島しょ国などの広い地域で対応が可能という見解を示した。
茂木外相は「COVAXを通じた合計500万回分の追加のワクチン供与を実施すべく、調整を開始している」と話した。
日本はこれまでに各国・地域に向けた、合計2500万回分のワクチン供与を行ってきた。国連児童基金(ユニセフ)によると、これは米国、中国に続く世界第3位の実績だという。
茂木外相は「今後についても、国内のワクチン生産・使用状況、また各国・地域における感染状況やニーズなどを勘案しながら供与を進めていく」と語った。