イカ釣り漁船で火災 2人死亡、25人行方不明 中央マルク県
マルク州アンボン市のバサルナス(国家救命隊)のムスタリ隊長は8日、同州中央マルク県にあるタンニバル島の周辺海域で漁を行なっていたイカ釣り漁船で火災が発生、2人が死亡、25人が行方不明になったと発表した。漁船の乗組員は計32人で、残り5人は救助された。地元メディアが報じた。
地元有力紙コンパス(電子版)によると、高波で船の一部に強い衝撃が加わった後、火災が発生した。火災の発生時刻は3日午前5時(インドネシア中部時間)ごろと予想されている。また、行方不明になっているのは、ジャカルタ特別州と西ジャワ州スカブミ市に住み、事故が起きた漁船で勤務していた乗組員とみられている。
バサルナスは行方不明となった乗組員の捜索を続けているが、ムスタリ隊長は「現場海域の天候がとても悪い。波が4~6メートルの高さに達しており、捜索は難航している」と説明した。
ムスタリ隊長によると、同漁船は北ジャカルタのムアラ・アンケ港から出発し、パプア州メラウケを経由してタンニバル島方面に向かった。