変異株に備え 迅速なワクチン接種を ジョコウィ大統領
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は7日、保健プロトコルの順守と新型コロナウイルスのワクチン接種の迅速化を改めて呼びかけた。政府は、強い感染力をもつとされる新型コロナのデルタ株(インド型変異株)とコロンビア由来のミュー株の感染拡大を警戒している。地元メディアが報じた。
ただ、変異株の国内感染についてダンテ・サクソノ副保健相は6日、「全ゲノムシーケンス(WGS=ゲノム解析技術)を利用し、(全国から集められた)7千のサンプルを解析したが、今のところミュー株は確認されていない」と説明している。
新型コロナの感染拡大について、ジョコウィ大統領は「コロナはなくならないだろう。私たちができるのは(保健プロトコル順守とワクチン接種による)抑制だ」と指摘。「接種を終えている場合も、保健プロトコルを軽視してはいけない」と強調した。
保健省によると、8日時点で1回目の接種を終えたのは累計6919万4539人(前日比98万5951人増)、2回目は累計3972万1571人(同55万5591人増)となっている。