インドネシアは42位 世界競争力ランキング 59主要国・地域 前年から順位落とす
スイスのビジネススクールのIMD(経営開発国際研究所)が先月31日に発表した2012年の世界競争力ランキングで、インドネシアは、昨年の37位から5位後退し、59の主要国・地域中42位となった。
欧米格付け会社による「投資適格」入りや6%超の成長率、外国直接投資の増加などが、ランキングに反映されなかった。シンガポールが4位、マレーシアが14位、タイが30位と、フィリピン(43位)以外の東南アジア諸国に離された。スペイン(39位)、イタリア(40位)、ポルトガル(41位)の欧州債務危機の直撃を受けた南欧諸国の直後の順位。
世界経済フォーラムの2011―2012年版の国際競争力ランキングでも、142カ国中46位と比較的高い順位だが、シンガポール(2位)、マレーシア(21位)には差を付けられていた。
これについて、アグス・マルトワルドヨ蔵相は「シンガポールやマレーシアなどは小さな国だが、インドネシアは多くの島々からなる国で、課題が多くある」と釈明した。
総合1位は2年連続で香港、2位は米国、3位はスイス。日本は27位。
調査は59の主要国・地域を順位付けた。公式統計や独自調査の結果を基に、経済業績、行政効率、事業効率、インフラの4区分に関する約329項目からなる評価基準で得点を付けた。1989年から毎年行っている。