集合住宅が完工 5年間待ち続けた住民 北ジャカルタ
北ジャカルタ区プンジャリンガン郡パサールイカンの漁村「アクアリウム」村で17日、集合住宅「カンプン・ススン・アクアリウム」の竣工式が行われた。式典にはジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事が参加した。
同村には2016年4月まで複数の住宅があったが、当時のバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)知事が住民による不法占拠とみなし、建物を強制撤去。住民たちは仮設住宅やテントでの生活を強いられることとなった。
しかし、17年の知事選でアホック氏を破ったアニス知事は、強制撤去で住宅を失った住民らに地域の再生を公約。集合住宅の建設を進めてきた。州政府は17年に土地を更地とし、18年に強制追放された住民の仮設住宅建設、20年に集合住宅の着工した。
ただ、住居が強制退去されてから5年以上の歳月が流れており、アニス知事は竣工式で「(住民は)長年とても大きな試練を経験してきた」と話した。また、自身のツイッターでは「この村を通じ、私たちはパンチャシラ(建国5原則)の社会的公正を実現した」と述べている。
同州政府によると、集合住宅は5階建てのブロックB、Dの2棟で、合計107室で構成されている。また、建設は2段階に分けて行われており、州政府は22年中に残りのA、C、E棟の完工を目標としている。