来年から3回目接種へ 保健省 シノバック製ワクチン

 保健省のシティ・ナディア・タルミジ報道官は4日、2022年から中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの3回目接種を一般向けでも始める可能性を示唆した。地元メディアが報じた。
 シノバック製ワクチンは2回の接種で得られた抗体が時間経過とともに効果が薄れるとの研究結果に基づく措置という。
 シティ報道官によると、政府は今後、一般市民向けの追加接種を実現するため、ワクチン確保を含めた接種計画の検討に入る。追加接種の回数についても、改めて議論する。
 インドネシアでは今年2月からワクチン接種が始まっているが、供与された1億7300万回分のワクチンのうちシノバック製が5分の4以上を占めている。
 しかし、感染が急拡大した6月以降、シノバック製ワクチンを接種した医療従事者数百人が新型コロナに感染。シノバック製の有効性に対する懸念が高まる中、政府は現在、医療従事者に対する追加接種を先行実施している。(リリス・イラワティ)

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