世界銀行 13億㌦を融資 コロナ対応・経済再建で
世界銀行はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大への対策強化や、経済再建を目的とした、インドネシア政府が実行する各種プログラムに対して、最大13億ドルの資金を融資すると発表した。
医療制度、防疫体制の強化や、新型コロナ向けの無料予防接種プログラム整備などの取り組みを支援するために計5億ドルを融資する。
新型コロナに感染した患者の隔離のための収容能力拡大につなげる。病床数を増やし、検査能力を拡大させる。
ワクチンの配布、輸送・供給体制の確立と、関係する情報を管理するシステムの強化も進める。
ブディ・グナディ・サディキン保健相は「政府の無料予防接種プログラムを行きわたらせるための仕組みづくりを進める」と話した。
投資・貿易促進などによる経済再生のプログラムに対しては8億ドルを融資する。多くのセクターを民間投資、特に外国直接投資向けに開放することを狙いとする。開放する分野の代表例として再生可能エネルギーが挙げられ、民間投資の刺激を目指す。
世界銀行は昨年、インドネシアに、震災をはじめとする大規模な自然災害や新型コロナなどの感染症に対し、適切な医療を提供する仕組みづくりを通して支援する「社会的支援改革プログラム」や、金融改革向けの資金供給を行ってきた。