デジタル企業に6000万㌦投資 ソフトバンク イなどで事業加速
ソフトバンクはこのほど、アジア最大級の通信事業者のアシアタ・グループの関連会社、アシアタ・デジタル・アドバーティシング(本社・マレーシアのクアラルンプール)との間で資本・業務提携を結んだと発表した。
インドネシアなどアジア9カ国で、データと人工知能(AI)をベースにした総合デジタルマーケティング事業を展開する同社に対し、ソフトバンクは約6千万米ドルを出資する。アジアでの事業拡大を目的としている。
出資後の持ち株比率は23・1%になる。ソフトバンクの執行役員法人事業統括グローバル事業本部本部長の野崎大地氏が取締役に就任するなど、マネジメントにも関与する。
アシアタ・デジタル・アドバーティシング社は、独自に集めた約3億7500万人の生活者の情報を基にしたデータ基盤を強みとしている。データを活用して、顧客のデジタルマーケティング戦略の策定や販売促進などのコンサルティングを手掛けている。
派生する形で、顧客それぞれのビジネスのデジタル化を加速するマーケティングソリューションや、電子商取引(EC)サービスにおける商品購入、会員登録呼び込みを促進するための包括的なソリューションも提供し、事業を拡大させている。
同社のアジア各国における営業・顧客体制やデータ・AI事業における知見を活用し、ソフトバンクはデジタルマーケティング事業のアジア展開を加速させる。ソフトバンクが取り扱うカスタマーデータプラットフォームやグループ会社のLINEが提供する法人向けサービスなどの各種ソリューションを持ち込むことで、相乗効果を生み出せると見ている。