Indonesia CARE
「『Indonesia CARE』で観光地のホテルや飲食店の新型コロナウイルス対策を徹底し、観光業の再開につなげたい」。こんな話を創造経済省の役人から聞いたのが昨年の11月。最近になってようやくジャカルタでも、ホテルなどでこのロゴを見るようになってきた=写真。
このプログラムはホテルなどがウェブを介して新型コロナ対策の取り組みを創造経済省に示し、基準を満たせば認定書と「Indonesia CARE」のロゴの使用が認められるというもの。「安全な店」としてのお墨付きを与えようというわけだ。
観光地の再開は今も世界的な課題だ。インドネシア政府も右往左往しながら、再開の道を探っている。
この先普及すれば、屋台街などにもこのロゴが現れるようになるのだろうか。そうでなければ効果はないように思う。ブランドのあるホテルや飲食店に対し政府が安全性を示す意味は薄い。自力で旅行者と信頼関係を築きにくく、対策ノウハウを持たない中小規模のホテルや店にとっては有益かもしれない。
ただ役人と話していると「わかりやすい取り組み」を通して、「旅行は安全」という雰囲気をつくることがプログラムの目的だと暗に示された。「対策の普及」という点はそもそも管轄外で、あまり重視されていないようだ。
プログラムでCAREしているものは一体何なのか。違和感は残る。
(じゃかるた新聞=大野航太郎)
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