突然の衝撃

 ある休日の昼、のんびり下宿のそばを歩いていると、突然背中に衝撃を受けた。近所の子どもが蹴ったサッカーボールが直撃したらしい。小学校の低学年とはいえ、狭い道で全力で振り抜くので、不意に受ければ大人でもよろける威力だ。飲んでいたコーヒーをこぼしてしまった。
 すぐさま子どもの一人がごめんごめん、と駆け寄ってきた=写真。しかし子どもたちが悪いとも言えない。「こんなところでサッカーするな!」と言いたいのは山々だが、満足にできる場所なんて近所にないのだ。
 目抜き通りで歩道が整備され、中心部に大きい公園や商業施設ができても、少し入ればごちゃごちゃしたままの住宅地が広がっているのが現在のジャカルタだ。長くご滞在の方の話を参考にすれば、むしろ開発が進み、子どもたちが自由に遊べる場所はこの十数年でかなり減っているのではないだろうか。
 当てられたボールを蹴り返すと、子どもたちは私をよそにすぐ試合を再開した。謝るのも手馴れた様子だった。彼らも彼らで当て慣れているらしい。たくましいものである。私はコーヒーで濡れた手を振り、無言でその場を後にした。(じゃかるた新聞=大野航太郎)
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