医療設備を引渡し 草の根無償資金協力で 西ジャワ州ガルット県
日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に基づき、西ジャワ州ガルット県ンガンプランサリ村で整備を進めてきた、医療設備、医療機器の引渡し式=写真(在インドネシア日本大使館提供)=が行われた。
施設の設備整備については、2019年3月に日本政府と同地のダルル・アルカム医院の間で署名が行われた。日本政府からダルル・アルカム医院に約5億2468万ルピアを供与した「草の根・人間の安全保障無償資金協力・西ジャワ州ガルット県ンガンプランサリ村における医療機器整備計画」により実施された。
同医院に医療設備や機器が不足しており、住民が十分な医療サービスを受けられない状況を解決するために企画した。
引渡し式には、日本政府側からは木村祐輔在インドネシア日本大使館書記官が、インドネシア側からはガルット県のスヘルマン地方官房、行政・社会福祉アシスタント、サキナ・ギナ・ロスナワティ・ダルル・アルカム医院長などが出席した。
草の根・人間の安全保障無償資金協力は、開発途上国の多様な援助ニーズに応えるため、日本の政府開発援助(ODA)の一環として1989年から導入されている。
医療関係の設備建設・増改築のほか、救急車の整備、小学校校舎の改修や新設、イスラム寄宿塾の寮建設など幅広い案件に使われる。実施地域もジャワ地域にとどまらず、スマトラ、カリマンタン、スラウェシの各島、さらにはヌサトゥンガラ、パプア州ビアク島など全国に広げてきた。