政策金利据え置き  中央銀行

 インドネシア中央銀行はこのほど、定例の金融政策決定会合を開き、政策金利の指標金利「7日物リバースレポ金利」を3・50%で据え置いたと発表した。地元メディアやロイター通信が報じた。
 国内の市場で一般的となる翌日物の預金の基準金利は2・75%。金融機関が中銀から資金を調達する際に基準となる貸出金の基準金利についても4・25%で、それぞれ現状維持にとどめる。
 7日物リバースレポ金利については、2月に史上最低水準の3・50%に引き下げていた。
 通貨ルピアが下落傾向にある中で、中銀は当面は様子を見る。
 ペリー・ワルジヨ総裁は、「世界の金融市場の不確実性が高まる中、ルピアの安定を維持する必要性に沿った政策になる」と話した。
 国内のスポット外国為替や債券市場などへの介入を通じて、通貨を安定させるための取り組みを強化する方針を強調した。
 ロイター通信によると、アナリスト28人全員が据え置きを予想していた。シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)のエコノミスト、ウェリアン・ウィラント氏は、「現在の厳しい状況から脱する方策の発見については、極めて困難になってきている感がある」と話した。

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