ニュアンスで……
道路にこんな看板があった=写真。水道管工事の注意書きだ。看板のすぐ後ろでは、数人の作業員が道の脇に深い穴を掘っていた。
この看板の1行目、「HatiーHati…!!」 この点々、三点リーダーが気になった。直訳すると「気を付けて…!!」だろうか。日本語の感覚で、なにか意味を含んでいるような、注意しないととんでもないことになると言われているような、差し迫った状況を想像する。どっちにしろ、穴に落ちたらとんでもないことになりかねないが。
インドネシア人にこの三点リーダーについて聞くと、悩みながらも「なくてもいいのだけれど、目を引くように」という。そういう意味合いだとしたら、個人的にはあってもなくても、あまり変わらない気がする。だが彼の中でなにか伝えきれないニュアンスがあることはわかった。
外国語を勉強していると、表現などのニュアンスの壁にぶつかることが時々ある。反対にそういった日本語の質問をされると、説明に苦労する。文化や習慣が絡んでいるとなおさらだ。しかし、記号の使い方にも違いがあるとは思わなかった。(じゃかるた新聞=三好由華)
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