日系企業進出を支援 ジェトロ 南カリフォルニア大同窓会と協力
日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所と南カリフォルニア大学インドネシア同窓会(AUSCI)は23日、南ジャカルタのジェトロ事務所で、日イの企業の関係強化と事業発展の協力に関する覚書の締結式を開いた。
南カリフォルニア大学は、これまでグローバルに活躍する起業家を多く輩出している。配車サービス大手「ゴジェック」の共同最高経営責任者(CEO)であるケフィン・アルウィ氏や、世界最大規模のパイナップル農園を所有するグヌン・セウ・クンチャナのフソド・アンコスブロト取締役会長などがAUSCIに所属している。
鈴木所長とラッキー氏が南カリフォルニア大の同窓生という共通点から今回の覚書締結に結びついた。
両者で協力してセミナーやビジネスマッチングを開催。インドネシアへの進出を考える日本企業とAUSCI所属の経営者をつなぎ、情報共有を行う。
式にはジェトロ・ジャカルタ事務所の鈴木啓之所長とAUSCIのラッキー・プラウィノ代表が出席。鈴木所長は「事務所はこれまで両国間の貿易や投資事業を促進してきた一方、近年はスタートアップ企業の国内外における事業拡大を支援してきた」と話し、「優れた起業家らが所属するAUSCIと協力し、スタートアップ企業同士の提携に力を入れたい」とした。
またラッキー氏は、インドネシアにおける食品や自動車など日本製品の輸入や製造事業を例に挙げ、「両国は長期的なビジネスパートナーシップを築いてきた」と強調し、「覚書締結を新しいスタート地点として、AUSCIに所属する企業のさらなる発展、インドネシアへの投資が活発になることを望む」と話した。(三好由華、写真も)