子育て相談 【365】 決断プロセスを親子で共有 

 質問:子どもが犬を飼いたいと言い出すようになりました。気持ちはわかりますが、転勤の可能性があり、気安く飼えません。質問②:子どもがオートバイに乗りたいと言い出すようになりました。気持ちも分かりますが、事故などが心配です。

 答え: 中身は違う別の方からの質問ですが、似たところがあります。つまり、気持ちは分かるけれども、現実的な障壁や不安がある場合、どう考えて決断するか、です。
 こういう場合、大人はどうしているでしょう? まず、メリットとデメリットを天秤にかけ、そのバランスを考えます。第三者の意見を聴くこともあるでしょう。
 でも、最終的には自分で決めるしかありません。判断ミスで失敗しても、その責任も自分で取るしかない。ここが子どもと違うところです。
 判断の責任を子どもに取らせるのは厳しいです。なので、子どもの気持ちも考えてあげたいけど、最終判断は大人がしなくてはいけない。辛いところです。
 リスクが大きい場合は、大人の決断でNGもありだと思います。例えば、僕だったら、オートバイはNGです。大人になって独立して、自分のお金や責任で乗るならば、もう止めようもありません。でも、親の庇護のもとにあるうちはNGです。我ながら頭の固い親だと思いますが、万が一のことを考えると賛成はできません。
 ペットの場合は、別の要因があります。飼うとなった時の世話の手間、転勤時に連れて行けるならその手間、もし置いていかねばならない時は別離の辛さなど、いろいろなファクターをお子さんと一緒に吟味をして、悩んで決めていけばよいと思います。やはり、親がどうしても辛い場合は、飼わない選択もありだと思います。
 大事なことは、ああでもないこうでもないと考えて決断に至るプロセスを、親子で一緒にやっていくことです。するといつか今度は自分が大人になった時、ひとりで同じようなプロセスをたどれるようになると思います。

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