特産品や観光PR 地方自治体エキスポ開幕 JCCで27日まで 入場無料
インドネシア全県政府連合(APKASI)が主催する展示会「地方自治体エキスポ&フォーラム2012」が二十四日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開幕した。百七十県・市から自治体職員や地元企業の経営者などが参加し、特産品や観光資源などを宣伝。二十七日まで四日間の日程で開催される。(岡坂泰寛、写真も)
展示会は同連合が毎年開催しているもの。会場には一般客のほか、旅行代理店や小売業者、個人投資家などが詰めかけた。開幕式には、アグン・ラクソノ公共福祉担当調整相、APKASIのイスラン・ノール会長らが出席。地方自治体における公共福祉や民主主義について話し合うセミナーも開催された。
会場で注目を集めていたのは、ブンクル州カウル県のルワック・コーヒーだ。野生のジャコウネコのみの排泄物からとれた豆を使用する天然製品を宣伝。同県から諸外国に製品を輸出している販売店オーナーのヨピー・サレさん(三八)は、排泄物の現物を会場に展示。「野生ものは生産数も限られているが、上質な香りは飼育生産の製品とは比べものにならない」と語った。
西ヌサトゥンガラ州西スンバワ県は、金などの有価鉱物を含んだ鉱石類を展示。ブースでは、採掘現場や運搬方法を説明するジオラマを展示し、投資家や企業関係者にアピールした。県広報担当のアントさんは「資源はあるが採掘施設が足りない。投資を呼び込んで、住民の雇用増加にもつなげたい」と意気込んでいた。
地元で開催する舞踏祭を宣伝するユニークな県も。東ジャワ州ジュンブル県では二〇〇二年から、地元の企業家や市民が中心となって開催する「ジュンブル・ファッション・カーニバル」が行われている。エキスポへの参加で遠隔地からも観光客を呼び込もうという取り組みだ。
エキスポの会場はJCCのホールBで、開催時間は午前十時から午後八時まで。入場は無料。