パナソニック・ゴーベル グラブと共同プロジェクト 「ナノイーX」技術
パナソニック・ゴーベル・インドネシア(PGI)は14日、同社の新型コロナウイルスを除去する空気清浄技術「ナノイーX」を搭載した車載用空気清浄機をジャカルタ特別州内で3カ月間、シンガポールの配車サービス大手、グラブのタクシーに設置すると発表した。
この日の会見で両社は、「利用者の快適な利用のため」「利用者の健康のため」という共通理念が一致し、今回の共同プロジェクトを決定したとした。
PGIは昨年から始まった新型コロナウイルス感染拡大に伴い、ナノサイズの微粒子イオンの技術で開発した従来の「ナノイー」を進化させた「ナノイーX」の実用化。これまでエアコンや屋内用空気洗浄機で利用されている。車載用の空気清浄機は、空気中のウイルスを除去し、狭い車内で清潔な空間を保つことができ、1月中旬から3カ月間、同州を走る約2千台のグラブタクシーのプレミアムクラスに設置される予定だ。
このプロジェクトはマレーシアのクアラルンプール、シンガポール、ベトナムのホーチミン、ハノイでも実施される。
PGIの大津朋信社長は「(ナノイーXの)技術は必ず役に立つ。インドネシアに広めたい」と強調。グラブのアレクサンドラ・ブディー広告部長も「PGIの技術でドライバーと乗客の安全を守りたい」と話した。