テロ組織訓練所を摘発 デンスス88 人員、寄宿学校から勧誘
国家警察対テロ特殊部隊(デンスス88)は26日、中部ジャワ州スマラン県にあるテロ組織「ジュマ・イスラミア(JI)」の拠点を摘発した。イスラム寄宿学校(プサントレン)の生徒を構成員に勧誘し、拠点で刃物や銃の使用などの訓練を行っていたとみられる。地元メディアが報じた。
警察によると、JIは2013~18年にかけ、合計95人をプサントレンから集めた。成績優秀者を中心に勧誘し、幹部候補として育成していたという。また一部の構成員はシリアに送り、戦闘や爆弾製造の訓練を受けさせていた。
拠点はスマラン県バンドゥンガンの別荘地にある2階建ての貸し家。摘発時は無人だった。改装工事中で、過去数カ月間は使用されていないとみられる。
JIは2002年10月にバリ島クタで爆弾テロを行った組織。国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されている。幹部のズルカルナエン容疑者が今年12月に逮捕されていた。