インドネシア人女性逮捕 スルー州ホロ町で国軍 自爆テロを計画か
国軍によると、10日午前1時50分ごろ、ミンダナオ地方スルー州ホロ町の民家を国軍と警察の合同部隊が急襲して家宅捜索を行い、自爆テロを計画していたとみられるインドネシア人女性を逮捕した。一緒にいたイスラム過激派、アブサヤフのメンバーとみられる比人女性2人も逮捕した。現場から2個のパイプ爆弾が装着されたベストや即席爆弾なども押収された。11日付英字紙スターが報じた。
国軍によると、逮捕されたインドネシア人女性はレズキー・ファンタシャ・ルーリーで、8月29日に同州パティクル町で国軍と交戦し死亡したインドネシア人ゲリラのアンディ・バソの妻。また、彼女の両親は、2019年1月27日にホロ町で22人が死亡したカトリック教会における自爆テロ事件の首謀者とみられている。
国軍と警察からなる合同タスクフォース・スルー(JTFS)のゴンザレス隊長によると、今年8月24日にホロ町の中心部で発生し、90人以上が死傷した連続自爆テロ事件を受けて、外国人テロリストの追及を強化。今回逮捕されたインドネシア人女性を特に重要な捜索対象としていたという。
逮捕されたインドネシア女性を含むアブサヤフのメンバーはホロ島からミンダナオ島西部のサンボアンガ半島に脱出して、別の爆破攻撃を計画していたと国軍はみている。(まにら新聞=澤田公伸)