パレスチナ支援継続を表明 国連総会で演説 大統領

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は23日、第75回国連総会でビデオ演説を行った。米国を仲介役とするアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンによる対イスラエル国交正常化をめぐり、ジョコウィ大統領はパレスチナの独立を引き続き支援する姿勢を表明した。

 ジョコウィ大統領は演説の中で、1955年に西ジャワ州バンドン市で開催されたアジア・アフリカ会議(AA会議)で、スカルノ大統領が宣言した「バンドン10原則」について言及。「パレスチナは会議に参加した国の中で唯一、独立を果たしていない」として、「パレスチナがその権利を得るため、インドネシアは一貫して支援を続ける」と強調した。
 UAEとバーレーンは15日、ワシントンでトランプ米大統領の仲介によるイスラエルとの国交正常化の合意文書に署名した。アラブ諸国の事実上のリーダーとされるサウジアラビアも容認したとみられ、パレスチナ自治政府は激しく反発した。
 今回の国連総会では、トルコやイランがパレスチナ擁護の立場を鮮明にした。
 ジョコウィ大統領はまた、世界的に猛威をふるう新型コロナウイルスのワクチン開発についても言及。「すべての国が安全かつ手ごろな価格で、平等にワクチンを入手できるよう、世界が協力する必要がある」と話した。 
 ジョコウィ大統領が国連総会で演説を行うのは今回が初めて。(高地伸幸、リンダ・シラエン)

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