【子育て相談 349】 学校再開 「行きたくない」
質問:ようやく学校再開の目途が立ってきて親としてはやれやれですが、子どもは家の生活に慣れてしまい、「学校は行きたくない」と言っています。どうやって元に戻していけばよいでしょうか?
答え:長い休みの後です。子どもに限らず生活のリズムがそれまでと一変しますので、心も身体も気が進みませんね。
まずは、お子さんの気持ちを受け止めてあげましょう。親としては「一日中家でダラダラされるのはいい加減にしてほしい」という気持ちがあるかもしれませんが、それはぐっと心の中にしまっておきます。
「行きたくない」「面倒くさい」なんて言われたら、「だよね~」とか「わかるわかる」と共感的に返してあげましょう。
「学校が怖い」なんて言われたら「そう、どんなところが怖いの?」と優しく聞いてみます。でも答えを求めたり、考えを変えたりさせることは目標ではありません。
子どもだって、行かなければならないことは百も承知、でもなんとなく気が進まない……、その気持は分かっているよ、ということが伝われば十分なのです。
最悪のレスポンスは「何言ってるの!? 今までさんざんダラダラ過ごしてきたでしょ? そんなこと言わないで、残っている宿題をさっさと片づけなさい!」とやってしまうことです。「行きたくない」と言いつつも、まあ「行かなきゃいけないよなあ」とも思っている気持ちに、思いっきり水を差すことになるからです。
再開した後のポイントは、ダラダラと少しずつ慣れていくということです。
いきなり、元通りの生活に完全に移行させようとすると、短期間で息切れしてしまいます。なので、段階的に戻っていけばよいのです。
最初は異様にくたびれるかもしれません。そんな時は、おいしいご飯でも作って待っていてあげてください。実は、子どもは大人よりも適応能力が高い生き物です。焦らずのんびりリズムを戻していくので大丈夫なのです。