人材育成センター設立 タイに次ぐ2カ国目 トヨタ 製造ノウハウ伝える
トヨタ自動車は、インドネシアで技術移転を強化する。現地製造法人トヨタ・モーター・マニュファクチュアリング・インドネシア(TMMIN)社は、西ジャワ州のカラワン工場敷地内に車両製造技能の研修を行う「TMMIN人材育成センター」を昨年五月に設立、十日に開所式を実施した。
TMMINの従業員に対し、講習や実技訓練を実施し、トヨタの製造ノウハウ移転を図る。投資額は二百三十億ルピアで、設備面積は三千七百平米。総合的な人材育成施設は、日本を除くアジアではタイに次ぐ二カ国目となる。
現在の受講生は二百六十六人。年間五千三百人の受講が可能だ。来年以降、サプライヤーや地域の一般の学生にも受講の機会を設ける方針。
TMMIN社の野波雅裕社長は、西ジャワ州ブカシ県チビトゥンに販売員向けの研修センターを開設する意向を明らかにした。
九日来イしたトヨタ本社総務人事部本部長の宮?直樹常務役員は「従来はタイに集中していたが、潜在能力を考えるとインドネシアは重要。中国を除いたアジアでは、インドネシア、インド、タイの三カ国が成長が期待できる」と語った。
TMMIN人材育成センターには、プレス、溶接、塗装、組立、検査、運搬、保守点検、安全意識の設備がある。