許可証提示きょうから コロナ対策で交通規制 ジャカルタ~首都圏外
ジャカルタ特別州政府は22日から、同州と首都圏(ジャボデタベック)外を出入りする車両に許可証の提示を求めると発表した。新型コロナウイルス対策の一環で、レバラン(断食月明け大祭)を前に人の移動を規制する。実施期間は明示されていない。
規制はアニス・バスウェダン知事が14日付の州知事令で定めていた。州外につながる高速道路の料金所と道路で検問を行う。許可は州政府のウェブサイトから申請できるが、「大規模社会的制限(PSBB)」の対象外の業種などに限定されている。
国営高速道路管理会社ジャサマルガは21日、17~20日までに30万6682台がジャカルタ特別州を出たと発表した。昨年のレバラン前の同期間に比べ、約6割減少しているという。
一方、警視庁は20日、帰省しようとしていた車両4304台を摘発、1日あたりで最多になったと発表した。市民の帰省を目指す動きも強まっている。
新型コロナの感染拡大を受け、政府は4月にレバランに伴う帰省の禁止を発表した。警察は4月24日から検問を実施。5月20日までに2万1579台を摘発した。