治療薬開発・物資流通で協力 ASEANと日中韓 テレビ会議実施
東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓3カ国の首脳によるテレビ会議が14日開かれ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領も西ジャワ州ボゴール市のイスタナ(大統領宮殿)から参加した。
主題は新型コロナウイルス感染拡大の防止。各国首脳はコロナウイルスがもたらす社会への大きな衝撃に「深刻な懸念」を覚えるとして、治療薬の早期開発の重要性を認識することで一致した。
食料や医療物資の円滑な流通に向け、協力していくことでも合意した。各国は連携して、医療物資やワクチン開発向けに対策基金を設ける。
ジョコウィ大統領はスピーチで「ASEANにおけるウイルス蔓延(まんえん)の連鎖を断ち切らなければならない。団結し、相乗効果を発揮すべきだ」と訴えた。各国で経済減速が予想される中、貿易に関連した共通の取り決め策定の重要さも主張した。