ザカートの前倒し同意 ファフルル・ラジ宗教相
ファフルル・ラジ宗教相は7日までに、ムスリムがラマダン(断食月)期間中に行うザカート(喜捨)の開始時期を早めることに同意した。地元メディアによると、マアルフ・アミン副大統領の要請に応じた措置で、政府による外出の自粛要請などの影響を受け、致命的な減収となっている低所得者層への支援に回す。
前倒し実施されるのは、ザカートのうちラマダン明け前に行われる手つかずの資産の一部を寄進するもの。この措置によって今後、ラマダン前でもザカートの再分配が可能になる。
宗教省はまた、今回の措置を個人による支払いに限らず、関連機関にも呼びかけ、喜捨の回収と再分配の対象を範囲を拡大させる方針。生活困窮者に対する救済措置を積極実施する。(久吉桂史)