インドネシアに半世紀 岡村準三さん死去 キラキラ銀座など経営
1970年代に来イし、南ジャカルタ区ブロックMにある日本料理店「キラキラ銀座」などを開業。ブロックMを在留邦人の憩いの場として盛り上げてきた岡村準三さんが14日未明、老衰のため同区チランダックの自宅で死去した。79歳。通夜は15日に行われ、葬儀・告別式は行われない。
岡村さんは拓殖大学在学中の60年代、世界一周の旅行中に初めてジャカルタを訪れた。同大卒業後、三洋電子に入社し、71年から同社の駐在員としてジャカルタに赴任した。
駐在の任期終了後もジャカルタに残ることを決め、妻の栖子さんと二人三脚で、日本人向けの青果店などを経営した。85年にキラキラ銀座の前身となる日本料理店「どん樹林」を開店。当時、まだ数少ないジャカルタの日本料理店だったキラキラ銀座は、在留邦人の憩いの場として現在まで愛されている。
店の経営を引き継いだ次男の竹谷大世さん(45)は、「父は半世紀をインドネシアに捧げ、在留邦人の居場所を作った先駆けのような人。好き放題に生きて、ご迷惑をかけたこともあったと思いますが、幸せな人生だった。ご苦労様でしたと伝えたい」と話した。(高地伸幸)