「低価格PHV」注目 現代 アイオニックを発売へ

 _韓国の現代(ヒュンダイ)自動車の現地法人、ヒュンダイ・モビル・インドネシアは24日、プラグインハイブリッド車(PHV)「アイオニック」を国内で発売する方針を示した。価格(未課税)は5億6900万ルピアからで、国内メディアからは「低価格PHV」として注目を集めている。
 テンポ電子版などは「10億ルピアを超える三菱やテスラの電動車より安価だ」と伝えた。国内販売には今後2~3カ月かかるとみられる。ディーラーに充電器などを配備するという。
 現代自グループは昨年12月、出資する配車大手グラブにアイオニック20台を提供。グラブがシンガポールで先行して導入しているEV事業のインドネシアでの共同展開も図っている。
 またジョコウィ大統領らと会談を重ね、2030年までに総額15億5千万ドルの投資を行うと明らかにしていた。西ジャワ州ブカシ県デルタマスに工場を建設し、将来的には電動車の開発拠点とする考えも示している。
 昨年の現代ブランドの販売台数は1417台(小売ベース、シェア0・1)にとどまり存在感は希薄だ。
 近年の国内市場は日系ブランドが9割超のシェアを持ち、ウーリンや東風小康汽車(DFSK)が徐々に食い込んでいる構図だ。現代が巨額の投資や電動車などを絡めながらどこまで市場の支持を得るか、注目される。(大野航太郎)

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