千葉PRのエコバッグ制作 台風被災の八街に売上寄付 チルボンの賀集さん
西ジャワ州チルボンでバティック工房を主宰する賀集由美子さんはこのほど、千葉県八街(やちまた)市役所を訪れ、賀集さんが制作した千葉マップ柄エコバッグの売上利益4万円を台風被災の支援金として寄付した。
寄付は、返礼品なしのふるさと納税である「落花生の郷やちまた応援寄付金」として納入。市役所職員らにエコバッグをプレゼントした。
エコバッグは「We Love CHIBA」の文字の下に千葉のマップが描かれ、落花生、ナシ、ビワなどの千葉の名産品、犬吠埼や保田漁港などの観光名所が描き込まれている。賀集さんのオリジナル・キャラクターである、ペンギンの「ペン子ちゃん」が千葉を観光して楽しむ絵となっている。
賀集さんは中学・高校時代を八街で過ごした。
エコバッグを作ったきっかけは、9月に台風15号によって千葉県で広域停電などの甚大な被害が起きた際、政府やマスコミの関心が非常に低かったこと。千葉のPRになれば、という思いを込めて、マップを描いた。
「自分で行きたい場所や食べたい物などを描いている。これまで千葉と縁のなかった人たちにも見てほしい」
1枚10万ルピアで販売。日本でガムランを学んでいる佐々木典子さんと尚さん夫妻がSNSを通じて友人に呼びかけて注文を取りまとめ、チルボンの工房を訪ねて80枚を購入した。賀集さんが日本へ一時帰国した際、その売上金を市役所に届けた。